人気ブログランキング | 話題のタグを見る

SEの日記ブログ
by fireorsky
byBlogPeople
【祝】UNISYS/LZW 特許期限切れ
米UNISYS社保有の、GIF画像を作成する圧縮技術である「LZWアルゴリズム特許」が、2004年6月20日をもって、日本で期限切れとなりました。これで、GIF変換ライブラリをおおっぴらに誰の許可もいらずに使用できるようになりました。 ふふふふっふ。
slashdot
秋沙のココログ既知ログ さんへのトラバ

個人的には、祝杯をあげたい気分です。
GIF画像をつくるために、いちいち一企業に上納金を納めるなんて、ばかばかしいかぎりです。国際特許を取得していた技術なので、一応認めざるをえなかったわけですが。。。
UNISYS社は当初、LZWの利用に伴う特許料を徴収していませんでした。それが、ネット上でGIFが利用されだした途端、特許権を主張し始めたのです。
GIF変換アルゴリズムの特許問題について過去の経緯は
こちら

UNISYSのLZW ライセンスに関するサイト
何度このサイトを確認したことか。。。

昨年度の国際特許の出願件数は、日本は米国についで、第二位です(うら覚えです。のちほど裏をとりますが)。
それにもかかわらず、国内企業の特許に対する戦略は、まだ未成熟だと感じます。
ここ1、2年でその実態もだいぶ改善されてきてはいますが、特許権収入では、まだまだ米国には追いついていません。
特許戦略の牽引役は、やはりモノづくりでリードしていくべき企業(NECやTOYOTA)でしょう。
懸念材料は、そうした企業が未だに旧態依然とした会社組織ありきの体質から抜け出していないのではないかということです。
青色ダイオード訴訟が先例となり、企業内の技術者が、発明者としての十分な報酬を得られる環境が整備されてこそ、日本企業の知的財産に関連した収益が底上げされてくるのだと感じます。

法科大学院制度や、弁理士の増員計画など、多くの面で工業所有権がビジネスとして注目されているなと感じる世の中の流れがあります。
米国にかなり水をあけられてはいますが、特許権は、これから台頭してくるアジア諸国への牽制となり得ます。また、労働人口が激減する日本経済にとって、特許収入は、これからさらに無視できない収入源となるでしょう。
がんばれ、日本!
by fireorsky | 2004-06-21 01:55 | ネットウォッチ
<< 日本ブレイク工業のブログ TOP 自宅FedoraCore2サー... >>